パニック障害とは、予期しないパニック発作が繰り返し起こっており、
1か月以上にわたりパニック発作について心配したり、行動を変えているという特徴を持つ
不安障害に分類される精神障害。

きっかけのないパニック発作は、4つ以上の特定の症状が急速に、10分以内に、頂点に達する。
典型的な悪化の仕方では最終的に広場恐怖症へと進展する。

まれに幻聴や幻覚が起こることで知られるが、統合失調症ではない。

『精神障害の診断と統計マニュアル』第2版(DSM-II)における不安神経症は、1980年の第3版のDSM-IIIでは本項のパニック障害と、パニックがなく不安-心配-だけが持続している全般性不安障害へと分離された。

近年の研究によってその多くは心理的葛藤によるものではなく、脳機能障害として扱われるようになってきている。

具体的には、脳内のノルアドレナリン系の核にあたる青斑核におけるGABA系システムの制御機能障害である。

治療には認知行動療法や薬物療法が推奨されている。