何か達成したい課題がある、改善したい課題があるという時に有効
何か達成したい課題がある、改善したい課題があるという時に、 行動療法、認知行動療法が効果的です。
行動療法は、現実世界での具体的な課題達成のために役に立ちます。
例をあげます。
「引きこもりを改善したい」というケース
まず一歩外に出る、人のいない場所を10分歩く、 それができたら公園を20分ぐらい歩いてみる。
など、少しずつ行動目標を大きくしていきます。
もちろんこの目標を設定する時は、 クライアントさんと一緒になって「どうなりたいか」「どこを目指したいか」を考えます。
目標は具体的に決めます。
「一人で30分以上外出できるようになる」などの具体的な目標を決めます。
そして、スモールステップを大事にします。
恋愛で悩んでいる、特に「異性と話すのが苦手」という悩みでそれを改善したいケース
「異性と10分間話ができるようになる」という具体的な目標を設定します。
目標1、女性の店員がいるコンビニやスーパーに行って、 一日一回買い物をする。
目標2、女性の店員がいるコンビニに入って、一日一回「まるまるはどこに置いてありますか」と尋ねて買い物する。
目標3、 歩いている女性に「〇〇はどっちの方向ですか」と尋ねる。
などと、小目標を設定して、少しずつ目標をあげていきます。
最終的には異性と普通に話せて、意中の相手をデートに誘うことができるようになるなどを目指します。
カウンセリングでお伝えしている認知行動療法
認知行動療法の本は、いろいろ出ていますが、難しく書かれている本が多く、
「わかりすらくてできない」「教えてほしい」と、カウンセリングに来られる方が、多くいます。
カウンセリンで、一人で簡単にできるように、わかりやすく、ステップで教えています。
「かなり、わかりやすいです」
「これなら、続けられそうです」
「人目が気にならなくなりました」
など、簡単にできるや、効果があったなどの声を頂いています。
認知行動療法を学ぶおすすめ本
700ページ以上ある分厚い本ですが、読める方にはおすすめです。
いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
デビッド・D.バーンズ (著),
認知行動療法とは
認知行動療法は、従来の行動に焦点をあてた行動療法から、アルバート・エリスの論理療法や、
アーロン・ベックの認知療法の登場によって、思考など認知に焦点をあてることで
発展してきた心理療法の技法の総称である。「認知行動療法」の用語は、アメリカ以外の国でしばしば
アーロン・ベックの認知療法(Cognitive therapy)を指しているが、
本項では本来の意味である総称としての認知行動療法の説明に力点を置く。哲学的には、古代ローマのストア派や仏教の影響を受けてはいるが、
1950年〜60年代の論理療法や認知療法に起源をもつ。共に、不適切な反応の原因である、思考の論理上の誤りに修正を加えることを
目的としており、認知、感情、行動は密接に関係しているとされる。従来の精神分析における無意識とは異なり、観察可能な意識的な思考に焦点があり、
ゆえに測定可能であり、多くの調査研究が実施されてきた。認知行動療法は、うつ病、パニック障害、強迫性障害、
不眠症、薬物依存症、摂食障害、統合失調症などにおいて、
科学的根拠に基づいて有効性が報告されている。第三世代の認知行動療法には、マインドフルネス認知療法、
アクセプタンス&コミットメント・セラピーなどがあり、
うつ病や不安だけでなく、疼痛にも効果が見られている。