同調とは、文字通り、調子が同じであること。
他に調子を合わせること。他人の意見・主張などに賛同することです。
この時、自分の意見や考えを持たないで、もしくは捨てて、他の人に調子を合わせているということになります。
共感とは、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを言います。
もしくはその感情のこと。
例えば、人がつらい表情をしている時、相手が「つらい思いをしているのだ」
ということが分かるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれになります。
通常は、人間に本能的に備わっているものであり、共感力ともいいます。
すべてを賛同して、すべてを調子を合わせて、同調して話を聞くというのは、
悩んでいる人の視点だけになり、別の方の立場や客観的な視点を失います。
同調しながら話を聞くというのは、自分の意見や感じることを捨てて、
ただ相手に合わせるということですからね。
同調と共感は違います。
その時、どんな気持ちだったか?
その時、どんな辛さ、悲しさ、怒りだったか?
プロのカウンセラーが、カウンセリングする時は、同調するのではなく、
共感をしてお話を伺います。
わざわざ、同調などしなくても、思いやりを持っている人は、
自然と目の前の人に共感して話を聞いています。
同調と共感は違う、ということを覚えておいてください。